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パラケルスス魔法学園の入学試験は、世界中の至るところで行われる。
が、ジャックとリオンがいた小国では、その小ささゆえに試験が行われなかった。
そのため二人は隣国まで試験を受けに行くこととなったのである。
その試験会場で、会場の案内板を見ようとして近づくと、ジャックは何かにぶつかった。
下を見てみると金色が目に入った。
「おい! 気を付けろ!」
その声を聞いて、ジャックはそれが人間だと分かった。
「あぁ悪い、見えなかった。どうしてこんなところに子供が? 誰かの付き添いか?」
その時少し離れた所で声が響く。
「ジャック・レイドさん! 間もなく実技試験を開始します! いませんか?」
「すぐ行きます! なんだ、あそこだったのか」
ジャックはすぐにその場から離れる。
そのため金髪の子供が、拳を握りしめ震えていたことに、気付かなかったのだ。
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