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ジャック・レイドは困惑していた。
何故なら目の前の女生徒が突然、自分に殴りかかってきたからだ。
ジャックはその拳を受け止め、距離をとって女生徒をよく観察する。
金色の髪は短く揃えられており、パッチリとした目が特徴的な可愛い顔をしている。
うん、やはり知らない顔だ。
背は低く、長身の自分と並ぶと、より小さく見えるだろう。
制服を着ていることから生徒だと分かるが、そうでなければ子供に見えるくらいだ。
そんな小さい女生徒が何故、親の敵でも見るような目を向けているのだろう?
「やっと見つけたぞ! ジャック・レイド!」
その言葉を聞いてますます困惑しながら、ジャックはこの島のどこかで彼女に会っていないか、思い出してみた。
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