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「そろそろ帰るか?」
「うーん……もうちょっと、一緒にいたい……」
まだ帰りたくない…
「じゃあ、俺について来い。」
「え?……うん。」
手、涼の手大きいなやっぱり。
繋ぐの好きだな…
どこに行くんだろう。
「ねぇ、どこに行くの?」
「内緒、行ってからのお楽しみっつーことで!」
何か山に入っていってるんですが?
「お前に見せたいっておもってな……」
見せたい?
新種の動物?
花?
山って言ったら……山賊!?
私やられて食われるの?
それはやだ………
「お前………変なこと考えてねーか?」
「え……違うの?」
「何考えてんだよ…………」
「あはは………」
私が考えてるようなことじゃないんだ。
良かった。
じゃあ、何を見せたいの?
「着いた。春佳、見てみろよ。」
!!!
「綺麗……」
「だろ?」
山の中にこんな広場あったんだ。
海に面していて、夕日が反射しキラキラして綺麗だ。
「ここは、俺の秘密の場所だ。前は展望台として使われていたが、見ての通り何もない。こんな綺麗なのに今は誰も来ない。」
何か………
涼が綺麗って言うのおかしい(笑)
「って…春佳?何で笑ってんの?」
だってっ
我慢できないっ(笑)
「だってっ……涼が、あはははっ、ごめんっ。不良っぽくないんだもんっ、あ~可笑しい(笑)」
「確かに……でも、春佳ぁ?」
あれ?
怒ってる?
………………
「笑いすぎだボケ!!」
ビシッ!!
「いったぁーい!デコピンしなくてもいいじゃんかぁ!」
涼のデコピンは痛いんだから!
「お前が笑うのが悪い………」
だって…………
ねぇ?
「せっかくの夕日が台無しだ……」
笑いすぎて腹筋痛いよ(笑)
涼は笑った私を睨んでたけど、そんなの気にしなーい!
私は台無しなんか思っていないよ。
だって、涼と笑いながら華麗な夕日が見れて嬉しいもん。
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