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「……下、宮下!」
耳元で大きな声で呼ばれて、我に返った。
すぐ間近。
キスがしたくなる距離で、おもいっきり冷めた目で睨まれた。
「なにニヤニヤしてんだよ」
「って!痛っ、痛いっス」
俺はどれほどにやけた顔をしていたのだろう。
右頬をねじるようにつねられて、本気で涙が出そうだった。
「目、覚めたか」
「…はい」
ようやく離された頬を撫でて、先輩を見る。
夏なのに、涼しそうな顔と白い肌。
キレーだなぁ。
こういう、ちょっと冷たい表情もソソルんだよね。
押し倒してぇ。
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