六 妹と俺と恋人と

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どっちが年上かわかんねぇよな。 自嘲気味に笑って、宮下の腰に手を回す。 5つも上なんだから。 しっかりしろよ。 心の中で檄を飛ばして、息を吐いた。 大丈夫だ。バレてない。 それにもし、バレたのだとしても…選ぶものは決まっているから。 「宮下…」 顔を上げて、間近で呼ぶ。 言葉にしなくても、察して唇が降りてきた。 もう何十回もしているというのに。 いつも初めてみたいな優しいキスは、宮下そのもので。 ひどく安心する。 何があっても、俺は迷わずここを選ぶ。 宮下の隣。 それが俺の居場所だから。 「上、行こ?」 確認してもいいよな? 俺は、お前のモノだって。
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