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待ち合わせの場所と時間を決められて、ヨレヨレしながら課に戻った。
福原さんのお誘いが嬉しくないなんて、男として終わっている。
というよりも、完全に疑われていた。
七のことで聞きたいこともあるし。
なんて……
聞きたいことって何ですか?
「はぁ…」
椅子に座ると同時に、ため息が出た。
直接、先輩に聞いてくれって言いたいけれど、それもできない。
ああ、胃が痛ぇ。
「……どうした?」
小さなため息に顔を上げると、戻ってきた先輩が俺を見下ろして、聞いてきた。
「あ、コレどうぞ」
隣に座った先輩に、イチゴオレを差し出す。
ずっと握っていたから、少し温まっている気がするけれど。
そんなことはどうでもいい。
「サンキュ」
ストローをつきたてた先輩も、なんだかとても疲れた顔で。
「どうしたんスか?」
心配になった。
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