八 仕事の話

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隣で宮下がため息をついている。 朝まで元気だったのに、急に暗い顔をして、何かあったのだろうか。 もらったイチゴオレを飲みながら考える。 本当は課長の話を、さくっと宮下にも伝えてしまうつもりだった。 でも、宮下の様子がなんだかおかしくて、言い出せなかった。 宮下にしてみたら、いい話ではない。 そうなったのは、俺のせいでもあるのだが、自分の選択に自信がもてなくなってくる。 これでいいんだ。 これが正しい。 そう思うのに気持ちが揺らぐのは、きっと俺自身が寂しいからだ。 一緒に住んでいるくせに、昼間もずっとそばにいたい。 それは俺のわがままで、宮下のためにはならないから。 これでいい。 空になったパックを握りつぶして、息を吐く。
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