八 仕事の話

5/9
前へ
/474ページ
次へ
「じゃあ宮下は熊谷に頼むか。どうにも人手が足りなかったら言えよ。 部長の無理難題は相変わらずだから、そのくらいはなんとかしてやる」 笑いながら肩を叩かれて、よろしくお願いします、と頭を下げた。 課長は、部下を信頼して仕事を任せるタイプだから、大変だけどやりがいがある。 そして、まかせながらもきちんと目配りをして、最終的な責任は持ってくれる。 そんな上司だ。 一昨年までいた経理課の課長とは違ったタイプで、これまた勉強になった。 違う人と組むことは、新しい発見につながる。 宮下にもいろいろな経験をつませなければいけない。 そこから自分なりのやり方を見つけて、俺を超えていって欲しい。
/474ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7061人が本棚に入れています
本棚に追加