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「あーきーらぁー!!」
「ああ雫、どうした?」
部活に行こうとしていたところ引き止められた。
「あたし、今日部活休みだったの忘れてたの!」
「あれ?珍しいね。」
「先生出張だったんだよ……」
しょぼんと項垂れる彼女。
「まあまあ、部活がないからってそんな落ち込むなって。」
「だってだってぇー……明(あきら)と帰れないじゃんっ」
目に涙まで浮かべる始末だ。
「たっくー……雫、僕と一緒に帰れないからってそんなに項垂れるなって。」
「寂しい……」
はぁと溜め息を付いた。
彼女の広いオデコにデコピンした。
「いったぁあああ!」
「甘え過ぎだって。中学生だろ?」
「……はい。」
小さい子みたいで笑えてくる。
「また明日な。朝迎えに行くからさ。」
「うん!!」
顔が輝きすぎてて眩しい。
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