turn1-1

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「あーきーらぁー!!」 「ああ雫、どうした?」 部活に行こうとしていたところ引き止められた。 「あたし、今日部活休みだったの忘れてたの!」 「あれ?珍しいね。」 「先生出張だったんだよ……」 しょぼんと項垂れる彼女。 「まあまあ、部活がないからってそんな落ち込むなって。」 「だってだってぇー……明(あきら)と帰れないじゃんっ」 目に涙まで浮かべる始末だ。 「たっくー……雫、僕と一緒に帰れないからってそんなに項垂れるなって。」 「寂しい……」 はぁと溜め息を付いた。 彼女の広いオデコにデコピンした。 「いったぁあああ!」 「甘え過ぎだって。中学生だろ?」 「……はい。」 小さい子みたいで笑えてくる。 「また明日な。朝迎えに行くからさ。」 「うん!!」 顔が輝きすぎてて眩しい。
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