turn1-1

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単純っていうか、簡単っていうか………… 「ばいばい、また明日!」 「うん、ばいばい。」 ニッコリと笑って手を振る雫に少々呆れる。 ……将来、男に引っ掛けられそうで危ないな。 ばっちり引っかかりそうだし。 気づくと、元気良く走っていく姿が見えた。 そんな彼女を見てたらそんなのどうでも良くなった。 ふと、あの交換ノートを思い出した。 あれを雫に相談するべきだったかな? あんな感じでも、真面目なことはしっかりとするタイプだ。 しかし、やはりこれは秘密のほうがいいのか……? まずは書いてみるとしよう。それで迷ったら頼らさせてもらおう。 雫なら交換ノートの1つや2つもやったことがあるだろう。 「明部長?どうしたの、そんなとこ立ってて。」 はっと我に帰った。 「ああ、雫を見送ってただけさ。ごめんごめん。」 部活行かないと。 交換ノートは家に帰って考えるとしよう。 「今日先生いないんだって。ご指導よろしく。」 「あ、うちの部活もいないのか。って、僕やるのか……」 責任が多いな。 苦笑いを浮かべるには十分だった。
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