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ご主人様のお父様は起きていたようで、ご主人様が部屋のドアをノックすればすぐに返事が返ってきた。
「夜分にすみません」
「なに、気にするな」
ご主人様が簡単に今までの流れを説明する。
「そうか…何故家を出てきたかは聞かない。ゆっくりしていっておくれ」
そう言うご主人様のお父様は笑う。
笑った顔はご主人様に似てるな。
「桜歌に通いなさい」
最後にそう言って「子供は寝る時間だ、おやすみ」と部屋から出された。
「良かったな。部屋は客人用の部屋がある。そこの執事に案内してもらえ」
ご主人様が指差すのは、いつの間にか後ろにいた執事。
気付かなかったから、驚いた。
「朝、すぐに学園に向かう。さっさと寝ておけ」
ぽん、と手をおれの頭に置いてからご主人様はそうそうに歩き出した。
執事に連れられおれも部屋に行こうとしたとき、ふいにご主人様が振り替える。
「ああ…そうだ。桜歌学園は男子校だからな」
「…え」
ご主人様は大変大きな爆弾を落とした。
なんだか…本当にご主人様には驚かされてばかりな気がする…。
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