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朝早く、ご主人様はおれを迎えにきた。
「朝食は車の中でだ。制服はこれ。さっさと着替えて来い」
投げられたのは、ブレザーの制服。
ご主人様は「10分以内だ」と言って出ていった。
慌てて着替えて出ていけば、ご主人様はドアの横の壁に寄り掛かって立っていた。
心臓…止まるかと思った…。
「あぁ…早かったな」
数回頭を撫でられる。
「よし、行くぞ」
ご主人様はおれの手を引き車まで連れていってくれた。
まぁ、同じ車にご主人様も乗るのだけど。
「ご主人様…今から桜歌学園に行くんですよね…?」
「あぁ、そうだ。学園までは2時間掛かるのでな」
遠い…な。
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