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「大抵、外部から来た奴らも染まるんだ。直紀はどうなんだ?」
そう聞かれて、どきっとする。
きっと、「おれは女の子だけ」って断言できたはずだったのに。
反らしていた顔をご主人様と合わせる。
目と目が合ってしまい、顔が赤くなってしまった。
慌てて顔をうつ向かせる。
どうしちゃったんだよ…おれ。
「まぁ、どっちにしても気を付けろよ。お前は綺麗な顔をしてるからな、食べられちゃうぞ?」
耳元で囁かれ、ぞくぞくしてしまう。
顎を掴まれ上を無理矢理向かせられたと目を見開いたら、鼻と鼻が触れあいそうな位置にご主人様の顔が。
「こうやってな」
その言葉を理解したときにはすでに、ご主人様の顔は離れていっていて。
あれ…おれ、キス…された?
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