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理解した途端に、顔が熱くなる。
えっと…ファーストキス、なんだけどな。
「はっ、顔赤いな」
ご主人様は「そろそろ着くぞ」と言って前を向く。
キス…の初めては男。
しかもまだ会って二日目。
だけど、別に…そこまで嫌じゃない。
それはきっとご主人様だからで。
この気持ちの名前を、おれはまだ知らない。
いや、違う。
まだ気持ちにすら気付いていないおれは、熱い顔を手で扇ぎながら前を向いた。
目の前に現れたのは、あれ、今どこに向かってたっけ?と思ってしまう程のでかい学校。
いや、もはや…城。
え、なにこれ、門が城のやつだよ、これ絶対。
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