桜歌学園に行く日。

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どうしよう、と戸惑っていれば前を歩いていたご主人様が戻ってきたようで、頭に手を置かれた。 前の男子生徒は「うっひょ」と、奇声?を上げる。 「なにやってんだ…お前…」 ため息混じりに言われ少し落ち込む。 「会長サマ、おはよーございまーす。なんですか、この子会長サマのモノっすか」 目は見えないけれど、声はうきうきしているような声で。 「あぁ…俺の犬だが…お前は何か用か?俺は急いでいる、用なら後にしろ」 「犬!うっひょー、ナニコレ」 ケラケラと見た目に合わない笑いかたをする。 名前を聞かれていたことを思いだし、ご主人様にどうすればいいかを尋ねようとすればご主人様はおれの手を引いて歩き出してしまう。 「あ…」 後ろを振り向けば、男子生徒は大きく手を振っていた。 軽く振り返せば、 「またなー」 と今度は叫んでいた。
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