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なんだか、テンションが高い人だったな。
校内に入っても見た目通りで、廊下も広く、色々と豪華な造りだ。
学校って、こういうものだっけ?
と考えていれば、ご主人様が止まった。
目の前には、他のドアよりも少しだけ頑丈そうなドア。
「ここ、職員室な」
ノックもなしにご主人様は開けた。
中にいた職員の人達(多分)は一斉にこちらを向く。
「ひっ」と声を上げそうになるのを押さえ、思わずご主人様の手を強く握ってしまう。
ご主人様は苦笑いしながら握り返してくれた。
「あー、龍宮、こっち来てくれ」
奥の方で大人の男の声が響く。
そこに向かえば、教師かどうかを疑う男性が椅子に座って煙草を吸っていた。
「お、こっちが宮野直紀か?」
「みや、の?」
宮野って?
という意味を込めてご主人様を見つめれば、「後で」と目線で返されてしまった。
まぁ、おれの新しい名前なのだろうけど。
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