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「こっち」と手招きされていった場所は、ソファとテーブルがある所で。
多分、お客さん用だろう。
「まず、直紀のクラスは2年A組な。結構勉強が出来て、家柄もそこそこなクラスだ。いいクラス」
座ればコーヒーが出てきて、それを手のなかで回しながら頷く。
「1年は緑、2年は赤、3年は青だからな。ネクタイの色」
自分のネクタイを指差されて初めて気づく。
そういえば、ご主人様のは青色だった。
「教科書やらは明日渡す」
佐々木先生は「うーん」と唸りながら何かを思い出そうとしているようだ。
「あ、そうそう、寮に関しては行けば分かる。寮長に鍵を貰えよ、入ってすぐの所に寮長室があっから。基本、いつも居る」
「分かりました」
コーヒーを飲めば、何も入れてないのでコーヒーの苦味が口の中に広がった。
やっぱり、砂糖とかいれた方が美味しいかなぁ。
「まぁ、こんぐらいだろ。俺に迷惑かけないでくれよ?めんどくせぇから」
最後の一言は、本当に教師の言葉か…。
「おし、戻っていいぞ。明日もこんぐらいの時間に来いよ」
「はい」
頭を下げてから職員室を出る。
そういえば、生徒会に来いとご主人様が言っていたな。
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