桜歌学園に行く日。

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パーカーを着てみて、気付く。 サイズ、ぴったりだ。 「…」 怖くなってパーカーをそっと脱いでタンスにしまった。 い、いつ測られた? いや、そんな時間なかったし。 ぐるぐるとそんなことを考えて数分。 諦めた。 ほら、だってあの龍宮家だ。 ということで、解決した。 数は多くなかった服を全部しまい終え、ベットに飛び込む。 ふわっと跳ね返さる。 これまた良いベットだ。 一息ついて、仰向けになり天井を見つめる。 何をするわけでもなく、何を考えるわけでもない。 ぼーっとしていれば、次第に睡魔が襲ってきて。 全然寝てなかったからな。 睡魔と戦わず、そのまま身を任せ眠りについた。 少しだけ、少しだけなら寝ても良いだろう。 トントンとノックの音で飛び起きた。 「おい、直紀。いつまで寝ている。飯は良いのか?」 どうやら、ご主人様のようで。 慌てて部屋から出て、時計を見れば6時過ぎ。 ここに来たのは、お昼前だ。 お昼も食べずにずっと爆睡していたらしい。 匂ってきた美味しそうな香りにおれのお腹が音を上げた。 ご主人様はそれを聞いてしまったようで、苦笑を浮かべる。 「生徒会はルームサービスがある。それを頼んでおいた。食え」 テーブルを見れば、テーブル一杯に料理が並んでいた。 美味しそう。
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