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パフェは残っていた半分ぐらいが、おれのお腹の中に入ったと思う。
美味しかった。
今度、頼もう。
残りを皐月がニヤニヤと口元を緩ませながら食べる。
「あ、ここにいたんだー!」
皐月の後ろから現れたのは華也さん。
「昼休みからはぐれちゃったもんね。あーあ、ナオのこと沢山聞きたかったのにな」
皐月の隣に座り、ニコニコと首を少し斜めに傾げて聞いてくる。
この子、性別間違ってるんじゃ?
「放課後は空いてる?今はもう休み時間終わっちゃうから、お話したいな」
頷きかけたところでコップに映った首輪を見て思い出す。
放課後は、生徒会室に呼ばれていたんだった。
「ごめんなさい、放課後は生徒会があるらしいので…」
「えぇー!…そっか、生徒会ならしょうがないね。また明日もあるしね」
ちらほらと席を立ち、慌ただしく帰っていく人達がいるので、おれらも席を立つ。
「すみません…」
「謝らなくていいよう。あ、じゃぁ敬語じゃなくしてくれたら、許してあげるっ!」
「確かに、直紀まだ華也と話すとき敬語なー」
皐月とのときも、そうだったはずだけども。
「分かりました…えっと、ごめんね、華也さん。明日、沢山話そ?」
「華也って呼び捨てでいいよ!ん、許すっ」
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