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「その代わり、
お前は俺の犬だ。」
くっと喉を鳴らして笑う。
「い…ぬ?」
裏がある、そう思ったが『犬になれ』とは、どういうことだ。
「犬は忠実だからな。
犬は飼い主の命令に絶対服従だ」
要するに、下僕、ということか。
さぁ、どうする?というように、美形はじっとおれの目を見てくる。
まぁ、返事なんて、悩むこともない。
選択肢なんて、合って無いようなものじゃないか。
今のおれには、なにもない。
お金も、家も、小遣いなんてあるわけない。
返事はただ一つ。
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