898人が本棚に入れています
本棚に追加
そう話しかけてきたのは運で入学できたのも同然の弄られ役の一倉 優斗だった。
「ん?優斗か、久しぶり。中学の卒業式以来か?」
「ひでぇ、春休みに何回か会ってんじゃん俺ら」
「え?」
「え?」
僕と優斗が立ち止まると、僕と優斗に突然肩に軽く衝撃が走る。
「芳次、優斗おはよう!」
僕と優斗と肩を組むように、主人公キャラの誠人が声を掛けてきた。
「ん、おはよう誠人」
「おぉ!誠人、久しぶり!」
「優斗久しぶり!中学の卒業式以来だね」
「ちょ、誠人まで!?俺ら……春休み一緒に海まで自転車で行ったじゃん」
「え?」
「え?」
僕と誠人の声が被る。
「いやいや、優斗はいなかったでしょ?」
誠人が演技でもなく、素で聞く。
最初のコメントを投稿しよう!