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「私今から、ひかるに告白するからね。ひかるにフラれたら私、隣のクラスの男子と付き合うから。」
そう私が陽菜(ヒナ)に言われたのは、授業が楽な日の放課後だった。特に苦なことも無く、ただぼーっとしながら時間が過ぎ、いつものように普通に掃除をして、さあやっと帰れるぞとスクバを持ち上げた矢先のことだった。
「え、あ、うー…ん。あのさー陽菜。言ってることがよく分からないんだけど。」
「だ・か・ら!私はひかるのことがずっと好きだったんだってば!ひかるは私のこと好きなの?嫌いなの?」
「私は陽菜のこと好きだよ?だって私達親友じゃん。」
「あのねーそういうわけじゃなくってさぁ…」
そういうと陽菜は少し困った顔をし、顔を伏せた。
「ひかる。私はひかるに対して恋愛的に好きって言ってるんだよ。ひかるは私のことをそういう目で見たことある?」
いいいいいきなり何を言い出すんだこの子は!!?陽菜が私に恋愛感情があるってこと!?そんな、私は陽菜のことをそういう目で見たことは無いし……
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