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「えっ、いや、私は陽菜のことずっと女友達として見てきたし…てか、私が陽菜をフったら隣のクラスの男子と付き合うって何?」
「そのまんまの意味だよ!選択肢は2つだけだからね。」
隣のクラスの男子というのは多分、この間陽菜に告白してきた男のことだろう。何でも相当陽菜に一途らしく、しつこく絡んでくるという話を聞いた。
「え!なんで?陽菜はあの男子のこと好きなの?」
「ううん。ぜーんぜん好きなんかじゃないよ。」
「じゃあ、なんでそんなこ「私があの男子と付き合うのが嫌なら、ひかるが私と付き合ってよ!!!」
「え…付き合うなんて、そんな、私達女の子同士だし、第一私陽菜のことをそういう目で見たこと無いし…」
「あぁ、そう…わかった。じゃあね、ひかる。」
「え…ちょっと…陽菜、待っ」
じゃあねっと言い残した後、陽菜は教室からサッと出ていってしまった。取り残された私はもう何が何だか分からなくて、頭が混乱している状態だった。ただ確実に分かっていたことといえば、私の中に複雑な、少し寂しいような、どうしようもない気持ちがあったということだけだ。
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