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そこから、転校生ののろけ話が始まった。拒絶したいのに、嘘だって信じたいのに…。
もう無理だ。
別れるしか…ないか…。
僕の心はもう耐えきれなかった。
それどころかズタボロに皇一を信じていた最後の支えさえも儚く砕けた。
『忍……外で待ってて。すぐに行くから』
忍「絶対だぞ!待っているからな!」
そういうと転校生は出ていった。
忍って呼ばないとうるさいんだ。普通に話していてもうるさいけど。
僕の手は震えていた。
いや、身体が震えて止まらなかったんだ。
ッカ……クッ…ァ…ハァッ…オエッ。
吐き気と共に息が絶え絶えに、過呼吸を起こし始めた僕。
近くにあった紙袋でなんとか治まったが、震えは止まらなかった。
『皇一……』
ピキ……イタイイタイ……アタマガ……ピキキ
過呼吸の次は頭痛……。
しばらくすると治まった。
ハァハァ……
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