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トントン
「入りたまえ」
理事長はいつものように平然と椅子に座り、床に座り のように頭を撫でられて嬉しそうな忍がいた。しかも忍の頭には銀色の短めの髪が靡かれていた。
「・・・・・」
俺と副会長は唖然としていた。たった2日、それだけで何かが変わったそんな雰囲気がここには漂っていた。
「君達には感謝してる」
「・・・?」
理事長の言葉に俺は首をかしげた。
「どういうことか分からないという体だね。分からない、君達にはわかりえない。私がどれだけ忍を溺愛し、遠ざけてきたか」
頭でも狂ったか?
「忍はこの学園に入り、君達に裏切られ私の元へ来た。これは私の読み通りの展開だ」
「??」
「君達がここに来るまで弥生くんには迷惑をかけてしまった」
謝る様子もなく飄々と世間話のように話をする。
「弥生書記が理事長の作戦通りに動かなかったんですね」
俺は自分自身の怒りと不甲斐なさを感じていた。俺が答えられないと分かり副会長が答えた。
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