僕の心の境界線

この幸せは限りなく……──。

皇一side

新しい理事長はとても真面目だが、あまり校内の事に口出しをしない。校内の出来事に関しては生徒会に一任されている。

俺は生徒会を建て直す。

そう決めて、俺と時雨、弥生の地位を残し他の生徒会らは生徒会長権限で辞めて貰った。親衛隊らに頭を下げることもなかった。

それと、弥生の席を残すことに一番大きな反響があった。

批判の声があったのだが、俺と副生徒会長がこれまでの生徒会の仕事をしていたのは弥生であり、転校生と生徒会が言いふらしていたことは全くの嘘であるとを言った。

弥生は働いていないという噂だ。

弥生は今、過労で倒れて意識を失っていると話すと生徒は少しずつ納得してくれた。

陰で弥生は『裏生徒会長』やら『功労者』などと生徒たちに呼ばれている。

前任の理事長に手のひらで転がされたときは悔やみもしたが、そんなことで悩んでは入られない。

俺にはまだまだやることがある。

弥生が目が覚めるのはいつか。

一日でも早く生徒会を建て直し、親衛隊たちと分かりあい、今までよりマシな学園を作らなければ。