不狸ジェイル

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「そもそも……」 わしは自分の正体から、今まさに起きている事、そして問題などあらゆる話を長谷川シュウヤに包み隠さず話した。 長谷川シュウヤは、その間に真剣に耳を傾けてくれていたが、時折見せる納得できなさそうな顔は本人の性格そのものだなと思った。 「それが本当だとしたら……」 話を聞き終えた長谷川シュウヤはまずそう言った。 「すげえ楽しそうだな」 信じれらないが、こいつはわくわくした顔をして瞳を輝かせていたんじゃ。 「人間カードをやる者に探し人は多い。俺もそうだからな。俺のもう一つの目的の為にはアンタと一緒に居た方が近づけそうだ」 長谷川シュウヤはベッドから立ち上がると、無理にでも体を起こし動こうとした。 「まだ無理をするな。まだ時間はある」 「早く動いておく分には損はないだろ。とりあえず今後の経過を見る必要があるけどな」 ついに見つけた。わしのパートナーを……。
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