長谷川シュウヤ③

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庵瀬マモル……。マモルの事だけは、何故か心配する自分がいた。 初めは興味本位で引き取っただけの野良犬のような感じだったのに、いつの間にか弟のような感覚になっていたんだ。 最終的には、俺のアカウントを渡すまでに至ってるしな。 俺が脱獄老人に挑んだ日、アイツは「Σ」の木更津支部にまで乗り込み、刃物男に勝つことができた。 だが、後から分かった事だが、それは「Σ」の計画のうちの一つだったんだ。 それは、一緒に乗り込んだ美木堂レンたちとの事に大きく関連している。 奴等は、庵瀬マモルと美木堂レンたちが合流するように巧みな手段を使ったんだ。 その仕掛け人をしているのが、南雲マーサ。「Σ」の参謀を役を担っているオカマ野郎。 じじいが言っていた“厄介な計画”はそこから始まっている。 「Σ」と「魔女の晩餐会」が抗争に発展した事も全ては計画のうち。 「Σ」が新たな王を作り出そうとしているのも目的の一つ。 複雑な計画がいくつも入り交じっているんだ。 俺がすべきことは……。
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