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孤独は嫌だ。ただ、それだけが怖くて呼び止めてしまった。
幾度となく閉じ込められた牢獄。私は人間カードを作った連中の実験台にされていた女だ。
もうお母さんの記憶は、はっきりと残っている。キャバクラの事務所で起きた出来事が、私の運命を全て変えてしまった。
あの時から私の時間は止まっている。
佐久間エイジの裁判とかがあってたまに外に出る事はできたけど。それでも監視はついている。
佐久間エイジが私にかけた呪いか……。
裁判の件が落ち着いてからは、私は常に拘束された状態だった。
しかし、ある日、突然私は奴らから解放される事になった。
人間カード事務局も、ついに自分たちの情報を明かす事にしたのか私をユーザーに引き渡した。
そして、どういった経緯かは知らないけど、私は志斎に引き渡された。
今も知らない誰かに閉じ込められている……。外に出て何かが変わるのだろうか……?
私は大きく溜息をついた。
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