第54滑走・『Final Anser』

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「舞愛の振り付けの先生ですか?フィギュアスケートってイケメン多いですよね……転部しようかな」 ダンス部の別な子が半分真顔で言い出した。 「あのね、舞愛見ててわからない?こういう個人競技って大変なの。だいたい、ダンスだって半人前のクセに」 「カオリ部長~、それ、ひっど~い」 「いやいや、アイスダンスの方に来てくれるんなら歓迎するよ?日本はまだ競技人口が少ないから」 怜がまんざら社交辞令でもなさそうに言う。 「あ、でも怜さんね、リンク立つと人変わるよ?ダンス部顧問の50倍くらいオニ」 「マジで?!…やっぱムリだわ!!」 「ひど。舞愛ちゃん、僕のことそんな風に思ってたんだ?」 「コーチのショーンを100として、ですよ」 「なら僕なんかむしろ天使じゃない」 ……皆と軽口叩いて笑い合う開放感。 明日から全日本に向けて、なおさら厳しいチャレンジが待っている。 そしてさらにその先。 世界へ。 (続編に続きます♪)
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