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オレらには懐かしく、新撰組隊士達には奇妙にしか見えないであろう、いくつかの四角形に区割りされた左右対象の「戦場」、そしてコートの両端には竿と網を立てた「陣地」。
オレら幼年組は紅白に別れて、砲弾に見立てた鞠を手を使わずに敵の陣地に蹴り込むというゲーム……いや、「訓練」を行っている。
鞠の取り合いでもつれた二人がぶつかり合い、同時に倒れる。
にわか主審の土方さんが笛を吹いた。
「……で、これはどっちを反則にすればいいんだ?」
「鉄さんが俺を倒しました!」
「全力で走ってんだから、すぐには止まれねえに決まってんだろ!」
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