伊東さんまさかの“青春のリグレット”~新side 9~

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……………ふぇ? 「え?」 「ええ考えじゃ!子どもの使いじゃあるまいに鉄砲買うてはいサヨナラ、でもなかろう。どうせ薩摩海軍でも偵察して来るとか何とか隊に言って来たんじゃろ」 「才谷さん…よ…よくわかりましたね…」 伊東さん、しどろもどろ。俺は聞いてねえぞ…そんな話。 「実はの、わしらの所もここまで広い目、長い目で話がでける者がなかなかおらんき、ちっくと弱っちょる。 伊東さんの博識ぶりなら大歓迎じゃ。天狗党の悲劇ば繰り返したらいけん」 「しかし、尊攘浪士と接触するとなると別ですよ。私も色々と立場が」 「よかよか!こんまい事ばよかっ!せっかく京から来たんじゃ、ゆっくりしていかんね!」ばんばんばんばん! 「おお、一石二鳥じゃ!わしからも頼む」 ばんばんばばばばばばばばばん♪ 伊東さんくらい背筋ついてる人じゃなかったら、とっくに頚椎折れてる。 …いや、細かい事はいいとか一石二鳥とか……、いくら何でも大ざっぱ過ぎるだろ(やべぇ、ガチで眠くなっ…)。 「わしは明日から土佐じゃ。石川に伊東さんらの案内ば頼むき」 才谷さん、忙しすぎだろ…。
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