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今日のご飯は何故かまずい。
「どういうこと。きょうの料理一段とまずいじゃない」
「ヒッ…すみませんっ」
コックが謝る。謝るくらいならもっと美味しいの作れっての。
「まぁまぁ、お嬢様。アリア様がお亡くなりになられて、コックもお気の毒なのでしょう」
「フンッ」
そんな言い訳通じないわ。お母様も勝手に死んで、宮殿の風紀が乱れる一方よ。
「お嬢様。魔女におなりになられないのですか?」
「却下。魔女になんて一生ならない」
「なぜです。魔女がいないと氷界はやっていけません!」
「うるっさいわね!魔女が欲しいのならほかの人を誘ってみたら!?」
もう、気分悪い!食堂を出ていく。
『お嬢様。反抗的になられましたね…』
『そういう時期なのでしょう。見守ってあげましょう』
メイドの小さな声が耳に届く。
聞こえてるわよ。
はぁ、全く....
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「…いいですか。お嬢様をその気にさせるのです。」
「報酬は?」
「8000万アリーで」
「かしこまりました」
男はニヤっと不敵に笑う。
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