呼応

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しまった・・・。  どう話せばいいんだ。まさか部屋に来るとか言わないよな。  結局俺は、男友達とシェアしてると真実とウソを織り交ぜて話した。  先輩は相変わらず俺の女事情を心配していたけれど、とりあえず今は特定の相手は欲しくなくて、一緒に住んでる奴と遊んだり、仕事が楽しいと誤魔化しておいた。  先輩は案外あっさり納得して、漢談義を始めた。  結局日付が変わるまで付きあわされて、帰ったときにはマナトはリビングで居眠りをしていた。  マナトの寝顔がかわいくて、眺める。  顔を寄せるとシャンプーの匂いがする。俺の気配に気が付いて、マナトが目を開ける。 「ああ、ユズルお帰り。」 「うん、ごめんな、結局遅くなった。」 「いいよ、俺もタカヤさんに掴まって、帰ってきたの11時だった。」 「そっか。タカヤと飯食って来たの?」 「うん。タカヤさんとセイジさんと三人。」    二人じゃないならいいやと安心する。正直、タカヤがマナトの傍にいるのは心配だ。タカヤには俺のことを言わないようにマナトに口止めしてある。マナトが俺と繋がってると知ったらあいつは絶対俺を引っ張ろうとするに決まってる。俺は今の仕事を変わる気はない。  次の日、マナトと二人で隣の県に新しく出来たアウトレットに家具を見に行った。二人で家具や生活に必要なものを選んで、長い回り道をしたけれどやっと俺達二人の生活が始まった。 FIN.
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