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全力で走る夕乃の目に映る全てが夢なんだと、強く心の中で自分に言い聞かせていた
しかしそれも全て覆された
『ハァ~ア、トォ』
『ギァァァ』
夕乃が教室から出て目の当たりにした光景は
少女と半分獣の獣人の戦いだった
『なっ!!何、何なのコレは!?』
夕乃に気付いた獣人が夕乃に向かって来た
『えっ!?キャァァ』
次の瞬間
『ウンジャマラミー!!』
少女は大声でそう叫びながら構えをとった
すると構えた腕から光のようなものが飛び出した
『ギァァァオ、グルル』
獣人は再び少女へと狙いを定め襲い掛かった
少女はおかしな構えで獣人を迎え撃つ
夕乃の目の前で繰り広げられるバトルに、夕乃はもう信じるしかなかった
「なっ、何、何なの一体、私はどうして此処に居るの?」
そして少女はゆっくりと先程の呪文を唱えた
『ウン、ジャマ、ラ』
そして少女は構えの手を獣人に翳した
『ミー!!』
その瞬間周りが目映いばかりの光に包まれた
夕乃は目を細目ながらそれを見ていた
獣人は咆哮しながらその場で痺れるような感じで留まったまま身動き出来なくなった
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