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暫くして
『う、う~ん、あ、あれ、あたし』
夕乃が目を覚ました
『は!そうだ、確か』
先程の出来事を思い返していた
するとあの少女の事を思い出した
『そうだ、あの娘、あの娘足を、は!そうだ、思い出した、あたしあの娘に…』
すると突然心の中から
『私なら此処よ、大丈夫』
夕乃は最初その心の声が誰かが側で喋っていると思い
『えっ!?誰、何処?何処に居るの』
夕乃は辺りを見渡した
だが人の気配など全くない
そうしていると
『フフッ、私はあなたに見えないわ』
『えっ!?心の中から?』
『そう、私は後少しで消える所だった、でもあなたが助けてくれた、有り難う』
夕乃はその場で戸惑い焦りながら
『えっ!?助けた!あたしが?あなたを?待って、だって確か、あなたはあたしに』
『そう、私はあなたに、私の全てを委ねた』
夕乃は鮮明にあの場面を思い出す
『嘘!!あたしを騙して、あたしのお腹に』
そう言いながら急いで腹部を確めた
『えっ、あれ?ない、無いわ、だって確かにあの時に』
少女は少し微笑みながら
『私はあなたを騙した訳じゃないわ』
夕乃は少し顔を上にしながら
『でもあたしはしっかり覚えてるわ』
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