異世界

8/30
前へ
/30ページ
次へ
暫くして 『う、う~ん、あ、あれ、あたし』 夕乃が目を覚ました 『は!そうだ、確か』 先程の出来事を思い返していた するとあの少女の事を思い出した 『そうだ、あの娘、あの娘足を、は!そうだ、思い出した、あたしあの娘に…』 すると突然心の中から 『私なら此処よ、大丈夫』 夕乃は最初その心の声が誰かが側で喋っていると思い 『えっ!?誰、何処?何処に居るの』 夕乃は辺りを見渡した だが人の気配など全くない そうしていると 『フフッ、私はあなたに見えないわ』 『えっ!?心の中から?』 『そう、私は後少しで消える所だった、でもあなたが助けてくれた、有り難う』 夕乃はその場で戸惑い焦りながら 『えっ!?助けた!あたしが?あなたを?待って、だって確か、あなたはあたしに』 『そう、私はあなたに、私の全てを委ねた』 夕乃は鮮明にあの場面を思い出す 『嘘!!あたしを騙して、あたしのお腹に』 そう言いながら急いで腹部を確めた 『えっ、あれ?ない、無いわ、だって確かにあの時に』 少女は少し微笑みながら 『私はあなたを騙した訳じゃないわ』 夕乃は少し顔を上にしながら 『でもあたしはしっかり覚えてるわ』
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加