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え、え?
勝手にほどけた……?
いやいや、有り得ないほど強く縛られてたのに?
「あ、灰風さん。それ呪術です」
「は?なにいって……」
今話し掛けてきたのは、みくるくん。
みくるくんは、僕のことを色々な名前で呼んでくる。
っていうより、呪術って?
「呪いみたいなやつっす」
「こらっ!みくる!ここのルールを忘れたの?!」
「あー、いいじゃん」
「こっちの事情で灰風先輩が巻き込まれるかもしれないんだよ!?」
「あー、はいはい。ってか、ここにいる時点で灰風はあっちに戻れない。それはお前にもわかるだろ?」
「っ!でもっ!桜座では外部との干渉を禁じられて……」
わー。なんもわかんねー。なにいってんだ?こいつら(´・ω・`)
ん?今桜座って言わなかったか?
「おい、なんでお前ら桜座知ってんだ?」
首を傾げ顎に手を添え二人に尋ねてみる。
「なんでって、そこに所属してるから」
「って、先輩何で知ってるんですか?」
二人の視線が此方に向く。
だってそりゃあ………。
「僕ん家舞いとか劇とかやってるって言ったろ?僕の家の演劇団の名前が桜座」
「え、ええええええええーっ!」
「るっさっー」
驚くくるみちゃんの横で耳の穴に指を突っ込んでるみくるくん。
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