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僕が妹とケーキを切り分けている時、一人の女性が我が家に踏み込んできた。
丈の長い、茶色いコートと、黒いブーツ。フードからこぼれた長い金髪。そして──
「どういうつもり?」
殺意のこもった青い目。
僕の愛する恋人は、黒いホルスターから拳銃を引き抜いた。
「どういうつもり、って、どういう意味?」
銃を上から押さえつけ、銃口を下に向ける。
となりでは妹が悲鳴もあげられずに、目には涙さえ浮かべて固まっている。
「その女は誰かって訊いてるのよ!」
語気を荒げる彼女に、兄妹そろってびくんと体が動く。
「彼女は妹だよ」
なにやら苛立っている彼女にそっと優しく言い返した。
決してびびっているわけではない。
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