彼女は非凡を望んだ

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親友だなんていったけど、正直友達の中で誰が一番というのもない。 嫌いな人は嫌い、好きな人は好き、ノリが合う人はノリが合う、そんな感じに分別するだけ。 たまに生きてて意味あるのかななんて思ったりするけど、自分から死にたいほど人生に行き詰ってるわけじゃない。 まあそんなこんなで学校に行ってきます。 学校へは、親友と一緒に行っている。 これまた平凡。 いつもの待ち合わせ場所へ行く。 親友はもう来ていた。 おはよう、と普通のあいさつをする。 友達はいつも音楽を聴きながら登校している。 以前何を聞いているのかと聞いたら 確か、 「毛皮のマリーズ」 とかいう名前のJロックをを聴いていた。 親友には、夢中になるほど好きなものがあり、三年間ずっと片思いの相手だっている。 名前は 植木しおり。もう下の名前がひらがなっていうだけで、平凡じゃない気がしてうらやましい。 学校に行くと、恋人がいる。 恋人は一つ年上で、女子からは、バスケ部、高身長、かっこいい。要するにモテている。 名前は 坂田康介。 そんなモテ男の彼女がなぜ私かというと、「なんか俺があこがれてるタイプだったから」 だそうだ。 よくわからない。 学校に来たものの、とくにいつもと変わり映えがない。 そんな私はいつも考える。 「もしここで~みたいなことが起きたら」 これだ。意外と楽しい。
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