自分の幸せ

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「もし何か困った事あったら連絡してこい」 「はい」 先生の言葉に元気づけられた私は大和と笑い合った。 その日の放課後。 私は大和と一緒にお父さん達のお見舞いに行くことにした。 花屋で花を買ってるときに心配で俯いていると大和が私の顔をのぞき込んできた。 「緊張する?」 「そうかな……。お父さんは私の事嫌ってないって分かったんだけど、お母さんは完全に私を嫌ってたから……」 「大丈夫だよ」 大和の『大丈夫』って言葉は本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。 私達は病院へ向かった。 病院には悠の両親がいた。 そこは悠の病室で、おじさんもおばさんも私にぎこちないけど笑ってくれた。 「亜莉紗ちゃん、ありがとう。来てくれたのね」 「はい。悠、今大丈夫ですか?」 「ええ。悠、亜莉紗ちゃん来てくれたよ」 中に入ると悠は私に笑ってくれた。 でも大和を見た瞬間顔が嫌そうにゆがんだ。 「なんでお前まで来てるんだよ」 「当然じゃない?彼女をたとえ従兄弟だとしても男と二人にはしたくないし」 「お前さえいなければ俺が亜莉紗の彼氏だった」 「残念。俺は亜莉紗と運命で繋がってるから」 そんなことを言い合っている二人を呆れながら見ているとおじさん達は嬉しそうに笑っていた。 「悠、こんなに楽しそうに話すのね」 「え?」 「私達とはこんなふうに話さないし、前の学校でもこんな悠見たことなかったから」 そうだったんだ……。 確かに悠ってクールってイメージがあった気がする。 でも大和といるとそんな悠のイメージが変わる。 大和って本当に魔法使いかなにかなんじゃ……。 ・
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