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彼女は囚人ではない。危険を伴うkiller覚醒実験の中の、数少ない立候補者の中の一人である。
彼女は親族・友達を次々と目の前で喰われ絶望の淵をさまよっていた。そんな中、世界中の囚人がアミティーに対抗すべく覚醒実験を行っていることを耳にした。
夢兎はその実験について必死に調べ、偶然にも夢兎の家の近くに覚醒実験をしている廃工場があることを知る。
夢兎は共に生き残った友人の大反対を押し切り研究所へ向かった。
そこで見たものは、死体、異臭を放つ臓器、メスシリンダーに入った血液…。
その時点で普通の女の子なら泣いて逃げ帰るところだが、夢兎は恐怖など微塵も感じていなかった。
それより、もう、誰も目の前で死なせたくない、泣いて助けを求める人を見捨てて生き残ろうとしたくない。強さが欲しい。そのことで頭がいっぱいなのである。
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