閑話 雪夜

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気が変わった。 今日も誰か、僕の身体を『買って』くれる人を探そう。 ‥今は、この心のよくわからない不快感を消し去りたい。 壊れるほど弄ばれれば、きっとこの不快感は消えてしまうだろうから。 それに、やっぱり僕の居場所はこの世界しかないから。 少なくとも、僕の『身体』に価値を見いだしてはくれる。 例え、あの人ほどの魅力を感じなくても、あの人みたいに優しくしてくれなくても‥ 今はいい。 一時だけでも、僕がここにいる理由と、その証が欲しいから。 「こんばんは、お兄さん。僕のカラダ‥買ってくれないかな?今ならたくさんサービスしちゃうよ?」 〈the end〉
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