あらすじ

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学校で下級生から〈クィーン〉と呼ばれているロックな女子校生レイ。レイは幼少より、唯一の血縁者である、叔母の佐和子に放置気味に育てられた影響で、ルックスも喧嘩の強さもピカ一ではあったが、心を開ける人間は、幼稚園からの親友麻里とそのママだけであった。 「バンドで世界制覇しようぜ!!」 そう約束した親友の麻里が自殺をし、悲しみと絶望、孤独の中から物語は始まる。 麻里の自殺現場となった、駅のホームで出会った赤髪のパンクなオジサン、修平(35歳)の花屋で、ひょんな事からバイトを始めることになったレイ。修平は元インディーズ界のカリスマと呼ばれた男で、修平自身も数年前に妻を亡くし、悲しみを抱えていた。修平の優しさと、その家族の温かさにふれ、レイは少しずつ生きる力を取り戻してゆく… レイの誕生日に、修平はギターをレイに贈りバンドに誘うのだが「麻里が居なけりゃ、夢を叶える意味が無い」そう言って断るレイ。 …だが後日、麻里の眠る松福寺の和尚、隆円に「傷があった方が心は輝く」そう言われ、修平、隆円との三人でバンド〈クラック〉を結成する事となる。 一方、学校生活の方ではトラブルも起きていた。今までは麻里と二人で美少女最強コンビとして恐れられていたが、麻里が居なくなったことで、仕返しを企む者が現れる。狭い路地での待ち伏せ、拉致…不良達との騒動の中で出会う新たな親友ユキ、桃華。 夏祭り(お盆)コンサートを、麻里を始め様々な霊の存在と愛を感じながら大成功させ、その後も順調なライブ活動の中、スカウトされるレイ。 ユキに、麻里の死には殺人の噂があると打ち明けられ、憤怒と動揺の中、叔母の失踪の影響で、やっと心を通わせた仲間達と別れ、単身上京をする。 レイをスカウトした、芸能事務所の社長及びスタッフ達は修平、隆円のかつての仲間達であった。どう見てもヤクザにしか見えない社長の三郎、全身タトゥーだらけの社長夫人、マネージャーはボクサー崩れのケント…強烈な個性のスタッフの下、レイはオーディションで仕掛けられた妨害をはね除け、瞬く間にスターダムを駆け上った。 しかし、スターとなったレイの胸には、ポッカリと空いた心の穴…「私の音楽はクラックだけ!!」レイは再び、修平達とクラックを再結成する決断をする。 現在、更新中の第二部〈マリ編〉は、マリの死の真相…レイを出生時から狙う、謎のカルト教団からの刺客とマリの死闘
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