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†2012年7月20日†
9時30分
俺は由利華と学校に行く道を辿る。なんか静かだなぁ…すると由利華が立ち止まる。それは校門をくぐる手前だった。
「ん―どした?」
「…何か、いる」
「え、どこ?」
由利華は職員室の窓を指差していた。
そこには人影があった、由利華が言うには教師ではないらしい、俺達はそれを確かめるべく職員室へと向かう。
「か、一樹。ホントに行くの?」
「あぁ、確かめないとなんか気味悪いじゃん?」
昇降口を上り職員室へと続くドアを開けその廊下を歩く、不思議と恐くはなかった。一人じゃないからだと思う。目的地の前のドアで立ち止まり、由利華と最後の確認をしてゆっくりと開ける。
「失礼しまーす」
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