1桜舞う季節に

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そこにいたのは、私と小学生からの知り合いの立岡昴(たておかすばる)だった。 昴は相変わらずアクセサリーを数え切れないほど沢山つけている。 その割に、髪型は短髪で黒なので逆に迫力が大きい。 更に身長もかなり高い。 そのため、初めて昴を見た人は大抵ビビる。 「別に…というか昴、またアクセサリー増えてない?」 「あぁ、いくつか気に入ったのがあったから新しく買ったんだ」 嬉しそうに話す昴。 本当、少しクールな割には何というか…。 私がウーンと考えていると、昴はポンッと私の頭に手を乗せた。 私はそれに特に抵抗することも無く歩くスピードを上げる。 昴がフッと笑ったのが見えた。 とにもかくにも、高校でも私と昴は一緒だ。 ……まだクラスはわからないけど…。
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