1桜舞う季節に

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えっと…私の席は…。 シールの名前を廊下側から順に見ていくと、窓際の一番後ろの席で自分の名前を見つけた。 おぉ、なかなか良い席…! 密かに喜んでいると昴も自分の名前を見つけたのか「お」と声を発した。 だが直ぐに怪訝そうな顔をする。 …? 「昴、昴の席はどこだった?」 きくと、昴は気まずそうにポツリと言う。 「…窓際から二番目の、一番後ろんとこ…。」 え?それって… 「わ、私の隣!?」 今までずっと同じクラスだったが、最初から隣の席ということは無かったので素直に驚いた。 「な、何でこんなに一緒なわけ…。」 「俺がききてぇよ…」 二人で困った表情をする。
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