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俺は助かる手はないかと、周りを見て使えそうな物は無いかと探すが、つり橋の中腹地点にいるので何もない。
「渡ろう。うんそれしかない」
一歩踏み出した時何かが千切れるような音がした。
ブチブチ…
慌てて足を止め、橋の先を見るとさっきのくまが角でつり橋の命綱といっても言い縄を切り始める。
「やめろぉぉぉ!!」
ブチンッ
一際大きな音がなったと思うともう時すでに遅し。俺は宙を舞っていた。
「ちくしょぉぉぉおおお!!」
俺は崖下へと落ちる。上を見上げるとくまが俺をバカにするように、ニカッと笑いその場を去っていった。
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