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「別に本当の事を言ったまでしゃない!
それにむやみやたらに刀抜いて脅して武士として恥ずかしくないの!?」
「うるせぇー」
浪士は刀を振りかざし切りかかってきた。
「やばっ」
手ぶらだしこのままじゃ…
紗夜が目を瞑ったその時
ガキンッ
「女子に刀向けるのは良くないと思うよ」
紗夜と同時に走り寄った男が浪士の刀を止めたのだ。
「お、お前は…!」
「今なら見逃してあげてもいいけど…
ただし、もうこの家族に近づかないこと条件でね」
「くそっ
おぼえてろよ」
ありきたりなセリフを残して浪士は逃げて行った。
「ありがとうございます。
本当になんとお礼を言ったら良いか…」
「いえ、最初にここに着いたのはこの女子ですしお礼なら彼女へお願いします」
男は爽やかな笑みを浮かべながらこっちを見て言った。
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