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「…ううん、ここは…」
そうだ、私穴に落ちて……
って事はここ幕末!?
昔並みの京都の町並みが目の前にあったのだ。
「おいおい!もうとっくに期限は過ぎてんだよ!早く金返せや!!!」
数人浪士が1つの家族を取り囲んで、脅している。
家族は震え、泣きそうだ。
「何あれ…
周りの人たちもただ見てるだし」
紗夜はそう呟いて走り寄った。
と、同時にそれを見ていた男も走り寄った。
「ちょっとあんた達、そんな頭ごなしに怒鳴るなんて酷いじゃない」
「何だぁ~ただの小娘が…
俺が貸した金を返さねえんだよ」
「貴方様に借りたお金は全部お返ししました。
もう借りているお金は一文もありません」
浪士に怯えながらもはっきりと言った。
「だってさ。
全部返したって言ってんじゃんww頭悪いんじゃないの?」
「気様~ 武士を侮辱する気か!?
変な着物を着ておるし、怪我したくなかったら引っ込んでろ!」
そう言って浪士は腰にある刀を抜いた。
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