3、Childhood friend

6/6
前へ
/85ページ
次へ
人にはテリトリーってもんがある。 いくら腐れ縁でも、立ち入ってほしくない所もある。 そんなこと説明しても、あいつがわかるわけもないが。 ふいに、ドアノブがガチャガチャと回った。 戻って来たのか。 「ちょっと、てっちゃん! なんで鍵かけてんの!」 外から声がする。 ドンドンとミキがドアを叩く。 「飯は自分んちで食え」 ドアに向かいそう言って、リビングへ引き返す。 「もー! 開けてよー!!」 ミキは抗議をやめないが、しばらくすれば辞めるだろうと思い、無視を決め込むことにした。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加