4、Childhood friend II

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ふと、窓に目を向ける。 隣の家の窓が50センチと離れていないところにある。 しかも電気はついている。 まだ起きているようだ。 ぼーっとカーテンのかかった窓を眺める。 ミキの顔が浮かんだ。 閉め出したから、怒っているだろうか。 まあ、普通は怒るか。 自分なり理由もしっかりあったのだが、説明不足で恨まれても仕方がない状況だ。 ささいな行き違いは、時間が解決するのを待った方がいい。 ミキは、ちょっとくらいの喧嘩なら、朝目が覚めると忘れているタイプだ。心配することはない。 ……ただ、一応言っておくと、この明かりのついている向かいの部屋は、ミキの自室ではない。
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